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令和6年新年にあたり思うこと
高橋 英一


 令和6年を迎えました。今年の干支は、「十干」と「十二支」の組む合わせによる、「甲辰」(きのえ・たつ)年です。この年は、それぞれ独自の意味を持っています。それは、「甲」が持つのは、第1位であり、優勢であることを表す他、まっすぐに堂々とそそり立つ大木を表しています。「辰」は十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味しています。龍は竜巻や雷などの自然現象を超す大自然の躍動を象徴するものです。この2つの組み合わせである甲辰には、「成功という芽が成長していき、姿を変えていく」という縁起の良さも考えられると思います。過去の辰年では、1988年3月13日に全長53.85Kmの青函トンネルの開通や2000年のシドニーオリンピック開催で女子として史上初めての金メダルを獲得した、女子マラソンの高橋尚子さんの偉業、2012年12月に山中伸弥氏のノーベル生理学・医学賞などの受賞があります。辰年は、努力した成果が実を結ぶような出来事が多く起こっています。

  わが社におきましても、技術士試験合格者が近年多く誕生しています。価値ある目標に向かって行動された、その努力に敬意を表したいと思います。更に成長発展する年になるように、技術能力の発揮をお願いするところです。

 皆さんは、中国の古典(菜根譚)に出てくる「百忍」という言葉をご存じでしょうか?  「物事の流れが悪くなっていく兆しは、最も幸せで充実した時に始まる。新しい芽生えの動きは、どん底の希望のない状態になった時に始まる。物事が好調だとつい有頂天になりがちだが、君子はそうした時こそ心を集中して、本当にこれでいいのかと悩みや災いに備えるべきである。しかし、それでも落ち目になることはある。その時は、『忍』という字を100回書きひたすら耐えるべきである」という意味だそうです。
 
 正月早々の、震度7を計測した能登半島の大震災や日航機と海保機との衝突事故、政治不信、人口減少問題など、先の見えない五里霧中の不安な状態が続いています。このような時だからこそ、たくさん勉強し来るべき新しい時代に備えるべきと考えます。可能な限り色々な場所に出掛け、様々な会社や人と交流し、知識と見聞を深めることが大事です。そして、将来の柱となるであろう「成長の種」(事業分野)を見つけなければならないと思います。
今年も「技術と経営に優れ、小さくても常に輝きながら永続する会社」を目指して、共に頑張りましょう!
エッセイ
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