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またまた間が開いてしまいました。これが本当の「間抜け」で反省しきりです。

 さて、前回は「環境とは何か」についてお話ししましたが、今回からその現状について述べてみるつもりです。近年しきりに耳にする言葉に地球温暖化と環境破壊がありますね。文字通り、地球全体が温暖化している、環境が破壊されているということです。これら二つのキイワードは互いに関連しますので、温暖化と環境破壊について並列的に見ていきましょう。最初は概論です。


地球の温暖化(1)

 この拙文を書いている2004年は本当に大変な年でした。ものすごい猛暑で記録破りの夏とこれまでに無い程の台風の襲来は、漠然とながら地球がどこかおかしくなっているのではないかと思わせるものです。インド、バングラデシュ、ネパール等の南アジアや中国、中米のハイチとドミニカ等は大変な洪水に襲われましたし、アメリカ南部とカリブ海沿岸地方を超巨大ハリケーンが襲い、ハイチでは死者が2000人にも達しました。また、昨年は日本では冷夏でしたが、ヨーロッパでは気温40℃を超える激烈な熱波に襲われ、フランスでは死者が1万5千人近くに達しましたし、アルプスの氷河は大きく後退してしまいました。また北極圏では最大の氷床が2つに割れ、一部がバラバラになって海に流れ出したそうです。

 これが地球温暖化の影響です。世界中の政府関係者と世界有数の科学者が参加しているIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、2001年に発表した第3次評価報告書の中で、もう既に温暖化が始まっているとして、世界各地で温暖化の影響が現われていることを科学的に明らかにしています。そして最近50年間の温暖化、気温の上昇は人間が引き起こしたもので、主に化石燃料の燃焼、農業、土地利用の変化という人間活動によって温室効果ガス(GHG)やエアロゾルの濃度が上昇しているためであり、このままでは2100年に気温が1.4〜5.8℃上がり、海面水位は9〜88cm上昇すること、21世紀には生態系の崩壊、干ばつの激化、食糧生産への影響、洪水・高潮の頻発、熱帯病の増加など、広範な分野で大きな影響が表れること、さらに気候の変動性が増大して洪水や干ばつ等の極端な現象の頻度や強さ、期間が変化する(「気候が荒れる」というそうです)ことを予測しています。 
 京都議定書の批准を拒否しているアメリカ政府も、昨年の政府機関の有力気象学者らによる見解発表を受けて今年夏に人間活動によるGHGが温暖化の原因であることを認める報告書を議会に提出しました。また、国土の1/2〜1/3が海面下の干拓地であるオランダでは2040〜2050年にライン川の水位が70p上昇すると想定して対応を開始しましたし、南太平洋の島国ツバルでは2002年から隣国のニュージーランドへの避難、移住が始まっています。もちろん我が国でも環境庁や気象庁が21世紀末における気温上昇や海面上昇の予測を行っています。

 地球の温暖化は非常に複雑な現象であり、GHGやエアロゾルの増加がその原因であると科学的に完全に証明されたわけではありませんし、GHGである炭酸ガスやメタンの増加は何か別の原因による温暖化の結果であるという主張もなされています。しかし、IPCCやアメリカ政府の報告に見られるように、現在は人為によるGHGやエアロゾルの増加が原因であるという認識が主流であると言っていいでしょう。
 
 次回からは温暖化の具体的な影響について見ていきたいと思います。
 

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